新「会社人間」主義ー人生に必要な資質とは

ポニーを通した児童教育やモンゴルでの騎馬トレーニングで知られる、ハーモニーセンター理事長の大野重男氏が、機関紙に以下の文章を寄せていた。

「これからの時代をしっかり生き抜いていくために必要な力量として私は、まず、次の三つを考えます。

一、臨機応変の知恵、とっさの機転、よく気がつくといった力。
二、フットワークのよさ。
三、思いやりの心、やさしい心根。これが一番肝心です。
・・・この三つの力量は、子供時代からの豊かな生活経験を積むことで確実に身についていきます。子供時代の豊かな生活経験の中身の第一は、私心なく純粋に、あふれんばかりの情熱をもって、一生懸命相手になってくれる人間との出会いです。
第二は、大自然とのふれあいです・・・」

同感である。子供に限らず、人生を続けていく限り必要なことである。会社勤めをしている間に、私心なく純粋につきあえる人を見つけられなかった人、自分の出世や私利私欲の達成にのみ情熱を注ぎ、思いやりの心を置き去りにして来た人は人生の黄昏を迎えてから深く後悔することになるであろう(あるいは、迷いの新興宗教などにはまってしまうことになるかもしれない)。
(新「会社人間」主義ー私の考える「ホワイトカラー」- 1999年1月より)

子育ての頃を振り返ってみて、私心なく純粋にあふれんばかりの情熱をもって、子供達の相手になってきたか、・・・会社の部下や他の関係者に対してそのように接してきたか、・・・などと考えると、わが身の至らなさに恥じ入るばかりである。

(ここに記載した文章は全て筆者のオリジナルであり、事前の承諾なき無断転載を固く禁じます。)