2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

当てにならない「第一印象」

社会生活をする限りは色々な人とすれ違うことになるが、その人となりを判断する際に第一印象が与える影響は大きい。人相や言動等から明らかにおかしい人は、第一印象で判断できるし、その判断が間違っていることはあまりなかったと個人的には思う。 だが、筆…

外国人幹部とのコミュニケーションのやり方(その3)

最終出勤日まで数日を残すのみとなり、大人しく過ごしたいところだったが、グローバル人事本社から理不尽なメールが来たので、カウンターを返した。昨年末、グローバル人事の本社から突然、各地のローカル人事責任者向けに、「明日までに、〇〇グローバル研…

会社の看板を背負う?

今から数十年前、就職活動をしていた頃、訪問先の企業の人から「会社の看板を背負って仕事をしているから責任重大だ」と言われたことがある。当時は、「へえ、そんなものかなあ」と思ったが、今は、看板を背負っていると考えるのは幻想と思い上がりに過ぎな…

ドラマクイーン

外資系企業に転職して間もない頃、人材紹介コンサルタントの女性から「ドラマクイーン」なるものの存在を聞かされた。 "Drama Queen"とは、「ドラマのヒロインのように芝居がかった行動を取る人、物事に対してオーバーリアクションを取る人、些細な 事柄をさ…

外国人の人材コンサルタントの特徴

日本の会社に勤めていたとき、採用のために全国の大学を飛び回っていた上司の人事課長から、「もらった名刺にその人の特徴を書いておくと、後で思い出すときに助かるよ」と言われ、以来、実践している。 現職の外資系企業での勤務も数日を残すのみとなり、名…

定年後の心象風景(その3)

前々回からの続きのブログである。 家族に働く姿を見せないで、会社に囲われ続けて時を過ごしても、家族からさほど評価されることはない・・・という趣旨のことを前回は書いた。幸い、筆者が子供の頃の父は家から歩いて3分の零細建材店で働いていたので、そ…

定年後の心象風景(その2)

前回に続いてのブログである。 定年後の世界に怯えるのは、(男は仕事、女は家庭という)古風な考え方をする日本男児に多いかもしれない。 そもそも、家族や身近な共同体を離れて、縁もゆかりもない人達と「会社」という組織で(無理やり)働かされる形態は…

外国人幹部とのコミュニケーションのやり方(その2)

前回のブログに続いてのトピックである。 別に幹部に限らなくても良いのだが、外国人のビジネスパースンと接する際に心しておくべきことをもう少々書いてみたい。 1.話題の引き出し:昼間の会議をこなすだけなら、仕事の話さえできればなんとかなるが、会…

外国人幹部とのコミュニケーションのやり方(その1)

日本企業であれ、外資系企業であれ、グローバル規模で事業を展開する企業で管理職ポジションに就く限りは、自社や他社の外国人幹部とコミュニケーションを取る機会を避けて通るわけにはいかないだろう。 その際に、最低限心得ておくべきことを、思いつくまま…

定年後の心象風景(その1)

「定年後」をテーマにした書物が売れている。 平均寿命が80歳を超える一方で、多くの日本企業の定年制は60歳のままであり、残りの20年をどう埋めていくかを悩むサラリーマン諸兄が多いからである。 より切実には、公的年金の受給開始年齢が65歳まで引き延ば…

外国人幹部とのコミュニケーションのやり方(その2)

前回のブログに続いてのトピックである。 別に幹部に限らなくても良いのだが、外国人のビジネスパースンと接する際に心しておくべきことをもう少々書いてみたい。1.話題の引き出し:昼間の会議をこなすだけなら、仕事の話さえできればなんとかなるが、会議…

人間関係とFine Tuning

弦楽器を演奏する前にやらなければならない作業に、"tuning"(チューニング、調弦、調律)がある。ギターを例にとれば、6弦の各々の音が正しい高さになっているかどうかをチェックし、糸巻をいじって調整する作業である。 正しいチューニングは、素晴らしい…

本当に効果的なOJT

20代後半から30代前半にかけて、採用担当をした。インターネットのない時代だから深夜まで学生に勧誘の電話をすることも多かったが、職務の一つとして、全国の高専の就職担当教授に求人依頼に行くことがあった。出張後に面会記録を定型の報告書(当時は手書…

外国人幹部とのコミュニケーションのやり方(その1)

日本企業であれ、外資系企業であれ、グローバル規模で事業を展開する企業で管理職ポジションに就く限りは、自社や他社の外国人幹部とコミュニケーションを取る機会を避けて通るわけにはいかないだろう。 その際に、最低限心得ておくべきことを、思いつくまま…

笑顔でいることの価値

中規模外資系企業に職を得て6年が経った。日本の伝統的な大企業とは違うカルチャーの中で新鮮な経験をさせてもらったが、概して、常識的で良い人が多かったことに感謝している。挨拶がきちんとできる人ばかりであった。ただ、ごくまれにではあるが、笑顔が少…

傾聴ができれば、それで良いのか?

0 「だれでも、聞くには早く、語るにはおそく、怒るにはおそいようにしなさい。」 ヤコブ1:19 聖書を読むまでもなく、人の話をしっかり聞くこと(傾聴)が、円滑なコミュニケーションに必須であることは周知の事実である。他人の話を遮ってしゃべりまく…

本の出版:グローバル展開企業の人材マネジメントーこれだけはそろえておきたい英文テンプレート

2017年7月に、「グローバル展開企業の人材マネジメントーこれだけはそろえておきたい英文テンプレート」を経団連出版殿より上梓した。アマゾンURL: https://www.amazon.co.jp/dp/481851702X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1498014992&sr=1-1&keywords=%E3…

いい加減な採用エージェント

採用に関わる仕事を長年しており、また自身も求職活動をすることがあることから、多くの人材紹介エージェントと付き合ってきた。 素晴らしいエージェント(コンサルタント)はもちろんいる。求人側企業の人材ニーズをきちんと掘り下げて把握し、求職者のニー…

外資系企業で働くー番外編その2

前回のブログの続きである。 一般に、外資系企業では人の入れ替わりが激しく、定年までの雇用慣行が定着しているところは多くないと思われる。幹部クラスの入れ替わりが激しく、社長や役員クラスが1~2年くらいで交代することもしばしばある。理由は端的に…

外資系企業で働くー番外編その1

昨年11月に労働新聞社より上梓した拙著、「外資系企業で働くー人事から見た日本企業との違いと生き抜く知恵」がAmazonで見る限り、継続的に売れているようである。外資系に限らず、会社で働くことについて、人事的な視点で真面目に(?)書かれた本は意外に…

発売開始から1ヶ月経過、拙著「外資系企業で働くー人事から見た日本企業との違いと生き抜く知恵」

拙著、「外資系企業で働くー人事から見た日本企業との違いと生き抜く知恵」が発売開始後1ヶ月経ちましたが、オアゾ丸善様で面陳列にしていただきました。これから会社で働こうとする方や、働くことに悩んでいる方々の、生き抜くヒントになることを願ってい…

「外資系企業で働く」が労政時報WEBサイトのBOOK REVIEWに載りました

拙著、「外資系企業で働くー人事から見た日本企業との違いと生き抜く知恵」が、労政時報WEBサイトのBOOK REVIEWに掲載されました。 以下、紹介文です。 ■ 本書は、就職活動中の学生や転職を考えている人たちに向けて、外資系企業への入社・転職から会社生活…

「外資系企業で働くー人事から見た日本企業との違いと生き抜く知恵」を上梓

労働新聞社から、筆者としては2冊目の本となる「外資系企業で働くー人事から見た日本企業との違いと生き抜く知恵」を昨年11月に上梓しました。 筆者の外資系企業と日本企業での人事の経験をベースに、両社の共通点と違いを紹介するだけでなく、外資系企業に…

外資系企業で働くー番外編その2

前回のブログの続きである。 一般に、外資系企業では人の入れ替わりが激しく、定年までの雇用慣行が定着しているところは多くないと思われる。幹部クラスの入れ替わりが激しく、社長や役員クラスが1~2年くらいで交代することもしばしばある。理由は端的に…

外資系企業で働くー番外編その1

昨年11月に労働新聞社より上梓した拙著、「外資系企業で働くー人事から見た日本企業との違いと生き抜く知恵」がAmazonで見る限り、継続的に売れているようである。外資系に限らず、会社で働くことについて、人事的な視点で真面目に(?)書かれた本は意外に…

いい加減な採用エージェント

採用に関わる仕事を長年しており、また自身も求職活動をすることがあることから、多くの人材紹介エージェントと付き合ってきた。 素晴らしいエージェント(コンサルタント)はもちろんいる。求人側企業の人材ニーズをきちんと掘り下げて把握し、求職者のニー…