2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

外資で働く(2)-日本企業との違い

物事には原則と例外があるので、一般化するのは危険なことを承知で、外資系と日本企業で働くことの違いを一覧表にしてみた。 詳細の解説は、これから順次ブログにて行う予定。 項目 外資系企業 日本の伝統的大企業 共通点 「ひと」が働いている 相違点 採用…

外資で働く(1)ー外資系企業とは?

100%外国資本の会社に転じて5年近くになるが、日本の会社とは、就労環境や文化がかなり違うと感じており、またそのことが興味深くもある。日本企業にしか勤めたことのない人にとっては未知の世界であると同時に、怖いもの見たさで覗いてみたい気もするとこ…

新「会社人間」主義ー評価誤差

人が人を評価する際に、公平に偏りなくするというのはかなり難しいことである。評価者が陥りやすいパターン例として以下のものがある。 評価の結果は、報酬や処遇の形になって本人に戻ってくるから、公平性や納得性を確保する為に、客観的であろうとすること…

採用雑感(11)-GRIT(やり抜く力)

「GRIT The Power of Passion and Perseverance,やり抜く力(Angela Duckworth著)」という本が売れている。 成功するために大切なのは、優れた資質よりも「情熱」と「粘り強さ」―すなわち「グリット(GRIT)」=「やり抜く力」だという。IQ(知能指数)のような…

新「会社人間」主義ー新入社員のマナー

大学を出ると、通常は総合職、つまり幹部職員候補として採用される。もっとも、女子大出身だと、まだまだ補助職(一般職・事務職)として採用されることが多いかもしれない(今後は徐々に変わっていくと思うが)。 大学でどんなに高級なことを学んだとしても…

採用雑感(10)-キャリアの棚卸

応募者が採用面接用に準備する書式は、履歴書と職務経歴書のセットである。転職を考え始めた頃、職務経歴書の書き方が分からずにインターネットで検索したことを思いだす(無料で結構良いものが公開されていた)。 職務経歴書は、過去に経験した職務内容と実…

新「会社人間」主義ー仕事とやりがい

仕事とは何か? 「まず働くこと、それは生活の基盤であり、人生の主要部分である。働く場は自分の夢や希望、志を実現する生きがいの場所でもある。仕事への興味はそこにつぎ込んだ情熱に比例する。達成のために苦労があるが、それがないと喜びもないだろう。…

新「会社人間」主義ー貴方の側からの選択肢

今の学生に人気があるのはどのような企業であろうか。 1997年の男子大学生の人気企業ランキングは以下のようになっている。 経営者や採用担当者の口癖として、「寄らば大樹、のような人間には来てほしくない」というものがある。しかし、自分達の若い頃はど…

採用雑感(9)-人生の振り返り

「採用」という仕事が特段好きというわけではないが、人々が面接の場にたどり着くまでの活動の一端を垣間見ることができる点では、貴重な機会ではある。 これまでの人生の中で、何を考え、どのように行動してきたのかを、30分から1時間のインタビューの中か…

採用雑感(8)-多数決

随分昔、採用担当として働いた頃の記憶が今でも断片的に蘇る。最初の会社を3ヶ月で辞め、運よく拾ってもらった次の会社の工場勤労担当として不平不満ばかり言っていた若造がいきなり本社に異動し、会社を代表して学生に説明をする立場に変わった。上場こそす…

採用雑感(7)-EQ

採用面接のプロセスは会社によって異なるが、営業・技術・財務等募集Positionの部門のマネージャーの面接と、人事マネージャーの面接は欠かせないステップになると思われる。部門責任者の面接では、募集ポジションのJob Description(職務記述書)に見合う経…

新「会社人間」主義ー人事処遇における「予測可能性」

これからの日本の人事処遇制度で最も考慮すべきポイントのひとつは、処遇における予測可能性をどの程度まで低くしていくかということである。ありすぎるとモラールダウンになる。なさすぎると恐怖政治になり、いつもびくびくして上の顔色を窺いながら、他人…

新「会社人間」主義ー仕事の完成度と上司

手でこね回すように、丁寧に仕事をしている者がいる。 あるいは、子供がままごとの茶碗や箸をいじくり回すように、際限なく時間をかけて書類を作成している者がいる。本人からすれば、少しでもましな作品にしようと努力している(あるいは、そのように周囲に…

新「会社人間」主義ー大企業病

大きな会社に長く勤めていると、会社のブランドや名声が、自分の価値そのものだと錯覚してしまうことがある。会社の看板を背負って注文を取っていることを忘れてしまい、あたかも自分ひとりの力でやっているような気になってしまう。 現実には、大きな組織の…

新「会社人間」主義ー肩書の示すもの

肩書は、組織の中における役割と権限を示すものではあるが、必ずしも、その人の担当職務の市場価値や専門性の深さを表すとは限らない。そもそも、職種自体が社会に通用するものであれば、このような内部の階層を示す名前を付ける必要はない。組織を超えて職…

採用雑感(6)-外資への応募者の平均転職回数

外資系企業で採用面接をしていると、日本の大企業のそれとは比べものにならないくらい、転職回数の多い人に出くわす。7~8回はざらで、10回なんている人もいる(※日本の中小や零細企業に勤めている方々には、会社の都合で余儀なく転職を繰り返さざるを得…