新「会社人間」主義ーポジティブシンキング

或ることが君にとってやりにくいからといって、これが人間にとって不可能であると考えるな。           マルクス・アウレーリウス 自省録

毎日の生活に慣れてくると、人間は余計なことを考えなくなり、どちらかと言えば、否定的・消極的な態度になりがちなものである。しかし、自分の脳に肯定的・積極的なイメージを植え付けることによって、人生や自分自身に対する考え方を望ましい方向に変え、成果をあげていく方法がある。

ポジティブ・シンキングに関し、Mustle & Fitness 1998年5月号のTeri Warnerの記事を紹介しよう。

「ではまず、トレーニング(注:筆者はボディビルダーである。)に関して、自分が積極的に評価できる点、つまり長所を3つ移して書き出してみよう。思いつかないようだったら、以下に示すリストをヒントにしてもよい。(中略)
・元気がある ・積極的である ・自信がある ・知識がある
・やる気がある ・意志が強い ・熱意がある ・経験がある
・有能である ・野心的である ・体力がある、力が強い
臨機応変の知恵がある

次は、自分に欠けていて、あったらいいと思っている資質を3つ、先の3つの長所と同じ紙に書きだす。今度もリストを見ないで、まず自分で良く考えてみよう。
 さて、今度は自分に対する「声明文」を作る段階に進もう。自分の長所としてあげた3つの点から、いま特にトレーニングの目標達成のために役立つと考えられることを2つ選び、さらに自分にあればいいと思っている資質として挙げた3つのなかから、特に望ましいと思うものを1つ選ぶ。こうして選んだ3つの資質を書き並べて、次に、それを使って次の文章を作ってみる。
 「私は・・・であり、・・・であり、また・・・である。」」

例えば、「私には勇気と自信があり、また自分を信じている。」などと、心の中で唱えるだけで、力が湧いてくるものである。私もさっそく実践しており、ベンチプレスを行う直前には『私には力がある。』と心の中で唱えて挙げるようにしている。

仕事に対するとらえ方も、積極的に考えるか否かでは、周囲への影響も含めて大きな差が出てくるのである。

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(新「会社人間」主義ー私の考える「ホワイトカラー」- 1999年1月より)

(ここに記載した文章と図表は全て筆者のオリジナルであり、事前の承諾なき無断転載を固く禁じます。