外資で働く(10)-サイン

外資系企業に転じて最初に上司から指示された仕事は、社員の給与改定通知に署名(サイン)をすることだった。名前をそのまま漢字で書くかわりに、他の人に真似されないユニークな記号を考えることが期待されており、頭を悩ませた。


日本企業に勤めていたとき、社内稟議や決裁文書には全て職印(下図のイメージ)を使用しており、サインなどというものをしたことはなかったから

である。

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全てを署名で済ませる文化に移ることはカルチャーショックでもあったが、慣れてしまえばこちらの方が楽であり、他人に真似されることはないという点での信頼性も高い。

もっとも、毎日サインをしているのに書くたびに形が変わってしまう不器用さには我ながら呆れてもいる。私には職印のほうが向いているかもと思うこの頃である。
 
(上記の文章と図は全て筆者のオリジナルであり、事前の許可なき無断転載を固く禁じます)