外国人幹部とのコミュニケーションのやり方(その2)

前回のブログに続いてのトピックである。

別に幹部に限らなくても良いのだが、外国人のビジネスパースンと接する際に心しておくべきことをもう少々書いてみたい。

1.話題の引き出し:昼間の会議をこなすだけなら、仕事の話さえできればなんとかなるが、会議後に夕食を共にする機会が結構あり、こうなると、人間としての話題の引き出しをどれほど持っているかが重要になってくる。音楽、スポーツ等の趣味に限らないが、色々な話題についていけるだけの間口の広さを持っていると一目置かれたりする。
つまるところ、こういう場でも、人間性を評価されているのである(こちらも、「あいつはいいやつだとか嫌なやつだとジャッジしているから、お互い様の話ではある)。

飯を食うときまで、英語で、外国人と話題作りをしなければならないのかと思う人には苦痛の時間でしかないだろうが、未知の世界を見たい人には面白い経験になる。

2.話題の選定:どんな話題でもOKというわけではない。
一般には、政治や宗教の話題は避けた方が良いと言われるが、相手次第の面もある。
また、日本人であるからには、仏教や神道等の日本の宗教や、日本史の概要について最低限の説明ができる知識はあった方が良いだろう。高校時代までに学んだベースがあれば十分と思われる。

3.度胸とパッション(Passion):TV番組の「イッテQ出川イングリッシュ」を見ていると、度胸と笑顔があれば不得手な外国であってもある程度は通じるものだと思わされる。一般に外国人はよくしゃべるので会話の輪に入るためには、ある程度の度胸が必要であり、これは英会話能力とはあまり関係がない。TOEICが900点を超えていてもシャイな人は会話の輪に入っていけない。外国人との食事の間、一言もしゃべらないで

通したり、日本人同僚と日本語だけ会話していたら、まあ、アウトであろう(いずれ、降格の話になるであろう)。

4.言いたいことをまくしたてる外国人にひるんではいけない:アメリカ人等にときどきいるが、会議の場で、機関銃のような早口でやたらと沢山しゃべるが、話の筋に論理や順序がなく何を言いたいのか判然としない例がある。しゃべりながら考えているようである。このような輩に気おされて発言を控えるようにしないことである。英語が下手でも、中身があれば結構耳を傾けてもらえるものである。

色々書いたが、結局は人間性の問題になる。一緒に居てもつまらない人間と思われたらおしまいということである(日本人同士でもそうであろう)。