新「会社人間」主義ー貴方の売りは何か?

採用業務を担当していた頃、気になっていたこと。毎日のように何人もの学生と面接をしていると、決まって彼らの口から出てくる言葉は「私は、人と接するのが好きで・・・」という自己PRであった。まるで、企業で必要なのは、「人づきあいのうまさ」だけと、判で押したように思いこまされてきているかのような内容だった。大学の就職部でそのように指導されてきたのだろうか?
確かに、協調性はチームワークに欠かせない要素であるが、企業がそればかり求めているわけでもない。

例えば、あなたには汎用性のあるスキルがどれだけあるだろうか?
少なくとも、パソコンと英語の二つくらいは、グローバルな情報化時代を迎えた今は必要条件である。

また、今までの学生生活の中で、本当に自分の頭で考えたことがどれだけあるかという点も振り返ってみた方が良い(会社が大学卒に求めているのは、正しい倫理観に裏打ちされた知力と行動力である、と私は考えている)。教授の学説を鵜呑みにして、点数だけ稼いでこなかったか?
こういうことで成績を上げてきたとしたら、自分でお金を稼ぐようになって数年も経てば、メッキははがれてくるものである。

会社選びをする前に、自己の保有能力や特性の採点表を作ってみたら良い。どの道、会社に入れば評価されるのだから、その前に自分でやってみよ。これは、将来、職を変える場合にも役立つはずである。
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・・・新「会社人間」主義ー私の考える「ホワイトカラー」 1999年1月より

注:上記の文章及び図表は全て筆者のオリジナルであり、筆者の事前了解なき
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