当てにならない「第一印象」

社会生活をする限りは色々な人とすれ違うことになるが、その人となりを判断する際に第一印象が与える影響は大きい。

人相や言動等から明らかにおかしい人は、第一印象で判断できるし、その判断が間違っていることはあまりなかったと個人的には思う。


だが、筆者と会っているときには笑顔を絶やさず好印象の人が、伝わってくる噂では、周囲(特に目下)の者には高圧的で、職場で浮いてしまっているということがある。
相手の組織における立場や社会的地位によって態度を変える人は、残念ながら多いようである。心理学や精神医学の知識には疎いものの、このような経験から、やたらと笑顔で接してくる人は用心しようとの気持ちになりつつある。確信はないが、最近は、「心の底からの笑顔」と「つくり笑顔」の見分けがなんとなくできるようになった気がしている(これとても当てになるものではないが)。

苦い思い出がある。

素晴らしい笑顔と饒舌の面接官に魅せられて入社したものの、出勤2日目にして、前任者を居並ぶ幹部の目の前で罵倒するのを目にして、「エライところに来てしまった」と心が凍りついた。だが、「逃げ場はない、やるしかない」と心に決めてここまでやってきた。彼から学ぶことも色々あった。だが、人間性と人格の根幹にかかるアンガーマネジメントができない経営者はやはりダメである。

 

ウディ・アレンの映画でタイトルは忘れたが、主演のウディに向かって、ミア・ファーローが、最初のパートナーを第一印象で好きになって失敗したことを語るセリフを思い出した(二度見すべきだったと)。

"Maybe I should have a second look."