外資で働く(7)-へんな英語


英語を母国語としない欧州系の企業に勤めているせいか、ときどき、違和感のある英語や文章構成に接することがある。


1.Dear○○から始まって、改行もせずに10行も文章が続く例:
Dear○○, Enclosed is a packet of materials tobe used in revising, improving, and revitalizing our budget-planning processfor next year. Included in the packet are the following: Ten Standards,Schedules A and B, the Annual Planning Package, and the regional P & Lforms. You are cordially requested to be a member of the Goals and BudgetPlanning Committee for this upcoming year. Please evaluate these enclosedmaterials before attending the committee meeting at the Houstonian from noon,Tuesday, April 14, through the afternoon of Thursday, April 16......


実務で回っている文章を転載するわけにはいかないので、上記文章は、E-Writing(Dianna Booher 著)から 借用したものであるが、本当にこのようなだらだらとした英文を送ってくる人がいる。


漢字のような表意文字に慣れた日本人にとってはアルファベットのような記号の羅列を眺めるだけでも苦痛なのに、論旨が不明で長々とした文章を読まされるのではたまったものではない。英米人がすべてきちんとした英語を書けるのかどうかは分からないが、第二外国語として書いている人達の中にはこのような人がいるのは事実である。


2. " Dear great colleagues,... "
最近ドットラインのボスになったフランス人から、チームメンバー20人に対して、"Dear great colleagues,..."というメールが配信されてきた。「新しくボスになったのでよろしく」という趣旨らしいが、日本人の感覚でgreatは過剰な表現で、違和感がある。筆者のこれまでの拙い経験では、このような言い方にお目にかかかったことはない。因みに、次に送られてきた業務依頼メールの書き出しは” Dear good colleagues,... ”に変わっていた。今度送られてくるときには、”Dear colleagues,... “に落ち着いているのではないかと勝手に予想している。


(上記の文章は、すべて筆者のオリジナルであり、無断転載を固く禁じます)